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『雛形』の人気コラムから生まれた書籍、 シソンヌ・じろうによる短編小説『サムガールズ –あの子が故郷に帰るとき−』

2019.01.28広報担当

2017年より1年間、ウェブマガジン『雛形』にてお笑い芸人のシソンヌ・じろうさんに書き下ろしていただいた “妄想”短編小説「あの子が故郷に帰るとき」が、2018年8月に書籍になりました。

https://www.hinagata-mag.com/feature/somegirls

『サムガールズ あの子が故郷に帰るとき』著者:じろう(シソンヌ) /発行:ヨシモトブックス・発売:ワニブックス/写真:志鎌康平/装幀:小板橋基希(akaoni)

 

ローカルライフ・マガジン『雛形』は、全国各地さまざまな地域で働き・暮らしている人を主人公にした〈インタビュー〉を中心に、各地域で行われているプロジェクトなどの紹介をする〈トピックス〉、イベントの様子や旅行記といった〈レポート〉記事を制作しています。今回、じろうさんに執筆していただいた〈コラム〉では、写真家、作家、料理家、ミュージシャンなどさまざまなジャンルで活躍する文化人の専門的な視点をもって、地域や移住をテーマに表現をしていただいています。

この連載のはじまりは、じろうさんが所属する「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」の出版セクション「ヨシモトブックス」の編集担当の方のお声がけがきっかけでした。「ものすごく文才があって、青森県弘前市出身で、郷土愛の強〜い芸人がいるので、『雛形』で何か企画しませんか?」。そう紹介していただいたのが、じろうさんです。

いくつか企画案を出し合う中で、“地域暮らし”の魅力を伝える『雛形』と、芸人さんの新たな魅力と才能を発掘していく「ヨシモトブックス」さんの特性をミックスさせて、かつ、“芸人”であるじろうさんらしいテーマを考えていく方向に。
そうして生まれたのが、ある女性についての妄想“帰郷”小説でした。じろうさんが普段コントで演じる、奇妙だけどかわいらしい個性をもった“女性たち”の姿を浮かべつつ、『雛形』のテーマを踏襲しつつ、メインコンテンツであるインタビューやレポートとは違う、フィクションの小説ならではのおもしろさを伝える企画を想定していきました。

妄想の重要なモチーフには、『雛形』が普段から記事制作をする上で大事にしている写真を使うことに。実際に各地域で撮影してもらった女性の1枚のポートレートを頼りに、妄想して物語を描いてもらう、壮大な大喜利(?)のような構成になっています。

著者のシソンヌ・じろうさん 写真:加瀬健太郎

写真は、山形県在住で日本各地やアジアをベースに活動する志鎌康平さんが担当。同じ東北出身の志鎌さんにお願いすることで、東北地方での撮影も多く叶いました。

実際の執筆の流れは、じろうさんに、志鎌さんが撮影して編集部と一緒に選んだ女性の写真・名前・年齢・居住歴という最小限のプロフィールだけをお伝えして、架空の“あの子”の半生を妄想して描いてもらうという流れ。そうして創作された9名の女性の物語をウェブで連載し、書籍では10人目の“あの子”として女優の西田尚美さんに登場していただき、特別に書き下ろした最終話を収録しています。

じろうさんにとって初の短編小説となった今作は、妄想ならではのユニークなキャラクターが繰り広げるストーリーですが、読み進めるうちに、フィクションならではのファンタジーと、普段からコントのネタを書いているじろうさんの緻密で繊細な描写に引き込まれる展開に!
実際に被写体になった女性から、「もしかしたら、この物語は本当にあったことなのかも…!」、「これに似たような夢を見たんです!」と感想をいただくこともあるほど、不思議な世界が生まれました。
じろうさんの妄想や観察力、巧妙な文章、そして、人間愛や郷土愛で彩られた作品に引き込まれます。

 

第2話『母と別れて三千里』より

 

第3話『私のばあば。私はばあば』より

 

第5話『冬子と元・冬子』より

 

第7話『私の国のこうた』より

 

第9話「夜行バスに揺られて」を試し読み公開中!
https://www.hinagata-mag.com/column/24676

 

書籍発売以降は、この制作のパートナーの「ヨシモトブックス」さんとともに、さまざまな関連イベントも企画。下北沢の「ヴィレッジヴァンガード」でのサイン会や、山形の芸術祭「山形ビエンナーレ」では、写真家の志鎌さんと一緒にトークイベント&写真展を開催。大晦日にはじろうさんの地元・青森県弘前市の書店でサイン会も決行しました。
「思い出のつまった地元の本屋さんに、人を集めたい!」というじろうさんの思いで実現した、地元での特別なイベント。当日は大雪の中でも、地元の同級生や知り合い、出身校の学生さんなどたくさんの方に集まっていただき、大盛況!
どの会場でも、たくさんのじろうさんファン、『雛形』読者のみなさんにお集まりいただき、『サムガールズ』を応援してもらっています。

 

「山形ビエンナーレ」での写真展、トークイベントの様子。写真:根岸功

 

 

『雛形』は、個性豊かな制作陣とともに、地域暮らしや移住の入り口を柔軟に作り、読者の方と出会っていく場です。
今回、「ヨシモトブックス」さん・じろうさんとのコラボレーションで生まれた企画がウェブのコラムから始まり、書籍へと形に変え、発売後は実際に読者の方々とコミュニケーションがとれたり、作品の世界に触れられる場を作ることができました。
『雛形』から生まれる、多様でユニークな視点をこれからも読者のみなさんと共有できるよう、アイデアを育んでいきます。

今後も『サムガールズ』を通じて、より多くの方と出会えるように、さまざまな地域のお店やスペースでイベントも行いたいと思っておりますので、最新情報は『雛形』ウェブでご確認ください!

『サムガールズ – あの子が故郷に帰るとき』
著・じろう(シソンヌ)

貴女は貴女。私も、貴女です。——じろう

実在する10人の女性の半生を妄想で描いた、芸人シソンヌ・じろう初の短編小説!人気お笑いコンビ・シソンヌのじろうが、ローカルライフWEBマガジン「雛形」で連載した妄想短編小説「あの子が故郷に帰るとき」を待望の書籍化!
本書は写真家の志鎌康平氏が各地で撮り下ろした女性ポートレートをもとに、著者が妄想だけで、出会ったこともない全国各地の女性たちのバックストーリーを描き出すという、自身初の短編小説集です。書き下ろしも含む全10作品を収録!お会いしたことのない女性の写真を眺めながら勝手にその人の人生を綴りました。
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス

https://www.hinagata-mag.com/feature/somegirls

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