
コラム
COLUMN
組織には、そのメッセージを代弁しマスメディアと対峙する、経営者や役員などの“スポークスパーソン”が存在します。
しかし当人にその自覚がなければ、記者に個人的な見解を披露し、それが会社のメッセージとして記事に書かれたために、本来伝えたかった情報が伝わらないという事態を招くかもしれません。あるいは、カメラを通して映し出された振る舞いが、顧客や市場の期待する人物像とかけ離れていたせいで、自社製品のブランドイメージを損ねてしまう可能性も否定できません。
こうした意図しないミスコミュニケーションはなぜ起きてしまうのでしょうか?
それはスポークスパーソンが、メディアを通じて適切に情報を伝達するスキルを身につけていないことが最大の原因です。近年、そのことに気づいた企業が、クライシス時の危機管理広報に限らず、平時からメディアトレーニングを重要視するようになってきました。
オズマピーアールでは、企業トップや役員が交代するタイミングで、メディアトレーニングを多く実施しています。また、メディアトレーニングだけでなく、同時にクライアントのキーメッセージ開発と広報施策の策定までカバーしており、クライアントより評価いただいております。
目次
- 戦略的なコンサルティングとトレーニングをワンストップで提供します
- テレビ報道される記者会見映像は、たったの30秒以内に編集されてしまう
- 外部だけでなく、内部への波及効果が得られることも大きな意義
- 平時にメディアトレーニングを導入するからこそ、効果が最大化する
- サービスの流れ
戦略的なコンサルティングとトレーニングをワンストップで提供します
オズマピーアールが提供する平時のメディアトレー二ングは、次の3つのパートが基本活動となります。
・第1パート:課題抽出のための事前調査
クライアントの現状を浮き彫りにするため、メディア視点による報道の論調分析や関係者へのヒアリングを行い、課題を抽出します。
・第2パート:キーメッセージと広報施策の策定
クライアントを取り巻くステークホルダーを洗い直し、中期経営計画などと整合性をとりながら、伝えるべきキーメッセージを開発し、共有します。
・第3パート:スポークスパーソン トレーニング
メディアを通してキーメッセージを伝えるテクニックをレクチャーし、模擬記者会見などのトレーニングを実施して情報発信力の向上をはかります。
オズマピーアールの特徴は、メディア出身の専門スタッフが、戦略的なコンサルティングとトレーニングをワンストップで提供することです。そして総合PR会社としての豊富な経験やナレッジを駆使して、適切なメディア対応と情報伝達により、好意的な企業イメージや評判の形成を望むクライアントの力となります。
テレビ報道される記者会見映像は、たったの30秒以内に編集されてしまう
クライアントから要望が多いものとしては、テレビ取材を想定した記者会見の模擬トレーニングがあります。テレビはとくに言い直しがきかず、放送時は30秒程度まで短くカットされるため、限られた文字数と時間内にキーメッセージを含める話術が要求されます。これは、訓練して初めて得られるスキルです。
そのため、模擬トレーニングでは、本番さながらにテレビ用の機材やカメラ照明を置き、さまざまなタイプの記者に扮したスタッフが厳しい質問を繰り出します。スポークスパーソンから本番終了後に「トレーニングよりも簡単でした」と言っていただくことが、なによりのほめ言葉だと考えています。
外部だけでなく、内部への波及効果が得られることも大きな意義
こうして、一連のメディアトレーニングを実施し、メディアを通じて伝えるべきメッセージをうまく伝達できるようになると、従業員への波及効果も期待できます。
たとえば、朝礼で社長や役員の話を聞き流していた社員も、翌朝、同じことが書かれた新聞を読んだときは「なるほどな」と思うものです。また有名なビジネス番組で自社の入社式の様子を見た古株社員が、テレビ越しに社長の発言を聴いて、自社の考えをより正しく深く知るきっかけになることもあります。
これは、情報を第三者発信に変えるだけで、その信頼度が増すという例であり、企業広報の現場担当者が、平時のメディアトレーニングの重要性に着目し始めた背景には、こうした波及効果への期待もあります。
平時にメディアトレーニングを導入するからこそ、効果が最大化する
業績が伸びていそうな企業は? と聞かれて、どのような社名や経営陣の顔が浮かぶでしょうか? パッと思い浮かんだあの有名企業も、きっと平時のメディアトレーニングを導入していることでしょう。
メディアトレーニングの導入に適したタイミングは、役員交代などでスポークスパーソンが代わるとき、または株式公開などでこれまでのコーポレートコミュニケーションを見直すときです。既存の広報戦略を点検したい、または自社のキーメッセージを確認したいときも、オズマピーアールにご相談ください。課題を解決するために、ベテランスタッフが皆様をサポートいたします。
サービスの流れ
関連リンク
関連コラム

2020.12.10
シリーズ:リスクとレピュテーション~危機管理広報最前線~/③「パーパス」について気を付けるべきこととは?
- コーポレート・コミュニケーション
- ...
オズマピーアールは、これまで多くの企業・団体に対して危機管理広報のサービスを提供してきました。近年では、SNS炎上時の顧客対応や地域住民団体とのコミュニケーション支援など、従来のリスク・クライシス発生時のメディア対応サポートに留まらず、事業領域が拡大しています。広がり続ける危機管理広報の現状について、弊社コーポレートコミュニケーション部の担当チームが執筆するコラムの連載をスタートします。

2020.10.15
シリーズ:リスクとレピュテーション~危機管理広報最前線~/②新しいリスクとして人権が登場
- コーポレート・コミュニケーション
- ...
オズマピーアールは、これまで多くの企業・団体に対して危機管理広報のサービスを提供してきました。近年では、SNS炎上時の顧客対応や地域住民団体とのコミュニケーション支援など、従来のリスク・クライシス発生時のメディア対応サポートに留まらず、事業領域が拡大しています。広がり続ける危機管理広報の現状について、弊社コーポレートコミュニケーション部の担当チームが執筆するコラムの連載をスタートします。

2020.09.24
シリーズ:リスクとレピュテーション~危機管理広報最前線~/①コロナ禍における謝罪会見の潮流
- コーポレート・コミュニケーション
- ...
オズマピーアールは、これまで多くの企業・団体に対して危機管理広報のサービスを提供してきました。近年では、SNS炎上時の顧客対応や地域住民団体とのコミュニケーション支援など、従来のリスク・クライシス発生時のメディア対応サポートに留まらず、事業領域が拡大しています。広がり続ける危機管理広報の現状について、弊社コーポレートコミュニケーション部の担当チームが執筆するコラムの連載をスタートします。第1回目は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けても、オンライン化が進まない謝罪会見についてです。

2020.05.07
「コロナ禍」でオンライン記者会見に切り替え進む
- 危機管理広報
- ...
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、企業が実施する記者会見に変化が見られます。2020年4月に決算発表を行った企業の中に、オンラインで記者会見を開くといった動きがありました。登壇者が通常通り決算の概要を説明し記者からの質問に応じるという大きな流れは変わりませんが、発表を行った会場には全く記者を入れることなく、カメラの前で行ったのです。

2020.05.07
従業員の新型コロナウイルス感染で求められる危機管理広報対応とは
- 危機管理広報
- ...
新型コロナウイルスの感染拡大で、従業員や関係者の感染が発覚し、情報開示を行う大手企業が相次いでいます。中には、感染者個人やクラスター(集団)感染が発生した企業がバッシングを受けるケースも見られます。もし、自社の従業員が新型コロナウイルスに感染してしまった場合、企業はどのような対応を取ればよいのでしょうか。

2020.01.09
『謝罪会見』はネットで見る時代に――生配信に対応したメディアトレーニングの必要性
- 危機管理広報
- ...
世間の注目を集める記者会見が開かれた場合、地上波のテレビ局はニュース番組の予定を変更し、生中継で映像を流すことがあります。それに加えて近年では、ネットで生中継されることが増えています。2019年、あるインターネットテレビ局で最も多くの視聴者数を獲得したのは、お笑い芸人の謝罪会見を生中継で流した週だったということです。また、TVメディアのインターネット配信のみならず、新聞メディアやWEBメディアもネットで生配信をしています。謝罪会見の映像を生中継で見るということが新たなコンテンツとして成立しています。

2020.01.07
クライシスは突然に--危機管理広報でオズマピーアールにできること【改訂】
クライシスが実際に発生すると想定して準備することが大事です。もちろん、現在進行形のクライシスにも私たちは全力で対応いたしますが、リカバリーは簡単ではありません。逆に、様々なリスクを自覚し、それに対する備えと訓練を積んでいると、多くの場合、クライシスは未然にまたは最小限に抑えることができます。

2018.02.01
企業イメージ失墜を招く「ネットリスク(炎上リスク)」を防ぐためには
具体的にどんなことが発端となってネットリスクが生じるのか。万が一、ネットリスクが生じた際に、ダメージを最小限に抑える炎上対策はあるのか。まずはネットリスクを知り、発生時における対応を理解しておくことが、いま組織にとって非常に重要となっています。
- メンバーインタビュー
- MEMBER INTERVIEW
