コミュニケーション課題を総合的に解決する広報・PR(パブリックリレーションズ)サービスを提供いたします。

OZMA PR

お問い合わせ

事例

CASE STUDY

内側からはじめる・発信する移住促進! 兵庫県豊岡市のコミュニティ共創型プログラム事例

2018.12.06

先日、リリースした弊社の新メニューである「コミュニティ共創型プログラム」。このプログラムが生まれた背景の1つに兵庫県豊岡市移住促進事業のお手伝いをしたことがあげられます。PRアワード2018のブロンズを受賞させていただいた本案件。今回はその事例紹介をいたします。

そもそもの問題は世の中にあふれる「いいとこどり」の移住情報。

兵庫県豊岡市では高校卒業後の進学・就職による若い世代の人口流出が激しく、全国の自治体と同様に、若い世代の移住者を増やしたい想いが強くありました。全国で行われている移住者対策は対外(市外)向けのコミュニケーション促進が王道の中、あえて豊岡市は市内向けのコミュニケーションからスタートした案件でした。

なぜ市内からなのか。それは全国の移住情報における問題点が関係しています。

日本全国でとにかく移住情報は多く発信されていますが、そのほとんどが、移住や生活に関する補助金や助成金、教育機関・病院等のインフラ情報、もしくは自然や史跡・祭りなど観光資源情報と移住成功体験談といった「いいとこどり」ばかりです。自治体移住担当者にとっては移住が「ゴール(目的)」になりがちで、移住検討者にとって移住=新しい暮らしの「スタート」であることとのギャップがおきており、検討者側の情報ニーズに応えきれず、地域間の差別化もできていない現状があります。

また自治体サイトに多くある移住体験談は、移住検討者にとっては、あくまで個人(n=1)の成功談であり、自らの生活条件や価値観と合致しないと判断がつきにくい。つまり、一住民が日常生活をどのような当たり前の中で暮らしているのかといった生の情報が不足しているという問題がありました。

だからこそ市民の日常が、移住検討者にとっては欲しい情報であることに着目し、豊岡市では日々その地域で暮らしているステークホルダーである市民を巻き込み、共創し、市民を情報発信の主役・源とするコミュニティ共創型プログラムを組み、市民とのコミュニケーションからスタートさせていったのでした。

コミュニティを開発し、共創。

市オウンドメディア『飛んでるローカル豊岡』が動き出し、確かな結果を生む。

まず始めたことは、市民の想いや現状を聞くヒアリングツアー、我々のような外部専門家と市が市民と行うワークショップや説明会など、市と市民が依頼者⇔協力者関係ではなく、同じ目線で移住誘致に取り組む協働関係となる座組と意識を地域エディットブランディングチームで1年かけて作り上げていきました。

 

つぎに市民が情報を定期的・継続的に発掘・記事化できるプラットフォーム(ウェブサイト)を用意。模擬取材やライティング講座等の編集ワークショップを月1回ペースで実施していきました。

そして、市民が自分たちの暮らしを定点で切り取った等身大の姿の発信をベースとして決め、市民だからこそ・市民にしか書けない記事を配信し続けられる仕組みを導入。当たり前の暮らしなど、「ニュースと認識されていない情報」を市民が記事化し、集められていくオウンドメディアこそが価値があると伝え続けながら、記事を読み物となるレベルで執筆できるスキルの向上をサポートして、記事の本数と更新頻度を確保していきました。(参照:飛んでるローカル豊岡)

その結果、多様な「暮らし」情報の「量」「継続性」「アーカイブ性」を保持・集積することで、移住検討者のニーズにハマり、移住相談数・移住者数が着実に増えていきました。

また、マスメディアには普遍性のある「暮らし」情報の宝庫と捉えられ、取材等の問い合わせが来るようになりました。本サイトは反響が反響を呼ぶとともに、ニュース取材・報道を通じても、直接読者以外にも情報がリーチしていきました。

そして、2015年にはじまったこのプロジェクトは豊岡市の移住者数を当時の3倍にまで増やすという結果に繋がりました。また移住者が増加しただけでなく、オウンドメディアを通じて市民が自分たちの「暮らし」の価値に気づき、シビックプライド(都市に対する誇りや愛着)醸成にも大きく貢献しました。いまでは編集部も30名を超え、記事本数も100本を超えます。そして豊岡市のウェブサイトの考え方は、どの自治体でもインフラ環境や地理的条件に左右されず取り入れることが可能で、他自治体の導入も始まっています。(2018年10月現在)

コミュニティ共創は、コミュニケーションのベースになる。

ここまでが豊岡市の事例のお話です。この事例から見えることは、課題を明確にし、解決に向けてステークホルダーとともに共創し、企業・団体のステークホルダーの方々の中に協力者をつくる、つまり“身内”化していくことで、コミュニケーションの質を高め、共感・共有されやすいものとして作り上げられることと言えます。

豊岡市の事例のウェブサイトづくりはあくまで手段です。手段は、イベントや店舗プロデュースや商品開発等々、ありとあらゆる形が可能で、何を選ぶかは課題を解決できるかどうかで考えればいい。大切なことはコミュニティを開発し、共創し、生活者の共感を生みながら長く続くコミュニケーションを実現していくことです。このプログラムを通じて、豊岡市はそんな持続性あるコミュニケーションのベース作りができたと言えます。

生活者の共感なくしてはコミュニケーションが難しい世の中である現在、自治体の皆様だけでなく、企業の皆様もそのベースづくりをご一緒にしてみるのはいかがでしょうか? オズマピーアールは今後も時代に合わせたPRの手法を実践してまいります。

 


関連リンク

企業や自治体の認知や顧客拡大の秘訣は“身内”にあり コミュニティ共創型プログラムを提供開始
オズマピーアール、「PRアワードグランプリ2018」にて『ブロンズ』を受賞
兵庫県豊岡市移住ポータル・飛んでるローカル豊岡

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連事例

三重の魅力を発信するポータルサイト「つづきは三重で」を公開

2016.11.22

三重の魅力を発信するポータルサイト「つづきは三重で」を公開

オズマピーアールが支援する三重県庁の認知度向上プロモーション企画「つづきは三重で」のポータルサイトがオープンしました。オズマピーアールでは、本サイトのリニューアルに伴うプロデュースから今後のコンテンツ企画のワークショップ等の支援を通じて、三重の魅力発信をサポートしています。

2016.11.22広報担当
京都府プレスセミナー「森の京都」首都圏メディア説明会:過去最高人数動員の秘訣とは?

2016.04.22

京都府プレスセミナー「森の京都」首都圏メディア説明会:過去最高人数動員の秘訣とは?

オズマピーアールで実施した自治体セミナー史上、最高人数を動員した『京都府プレスセミナー:「森の京都」首都圏メディア説明会』。クライアント・メディア・住人の“三方良し”を実現したセミナー、その成功の秘訣をご紹介します。

2016.04.22地域ブランディングチーム 野島 優美、土屋 彩、楯 友紀
移住の入り口を提案するオズマピーアールのオウンドメディア『雛形』。新たな共創プログラム「地域エディットブランディング」始動!

2015.08.19

移住の入り口を提案するオズマピーアールのオウンドメディア『雛形』。新たな共創プログラム「地域エディットブランディング」始動!

オズマピーアールのオウンドメディア『雛形』は、地域で暮らす・働くことを選んだ移住者の「インタビュー」や、文化人や地域で暮らす人、それぞれの着眼点から地域の魅力を深堀する「コラム」、地域のユニークな取り組みやイベントを紹介する「ニュース」などの記事を通じて、地域暮らしの今を伝えていくウェブマガジンです。

2015.08.19広報担当
戦略PR事例「全国に話題が拡散する地方自治体PRの仕掛けとは」

2015.08.17

戦略PR事例「全国に話題が拡散する地方自治体PRの仕掛けとは」

オズマピーアールの「地域ブランディングチーム」では、全国の地方自治体のPRを戦略的にサポートしています。多数の実績のなかから、行政とアート作品の異色の組み合わせを実現し、全国的な話題になったPRイベントの事例をご紹介します。

2015.08.17広報担当
東京R不動産とUR都市機構の書籍『団地を楽しむ教科書 暮らしと。』の企画・編集・PR・イベント運営を担当

2015.03.03

東京R不動産とUR都市機構の書籍『団地を楽しむ教科書 暮らしと。』の企画・編集・PR・イベント運営を担当

オズマピーアールが企画・編集した、東京R不動産とUR都市機構の共著『団地を楽しむ教科書 暮らしと。』(青幻舎)が、2015年3月3日発売されました。本書は、歴史的背景やノスタルジックなイメージで語られることが多かった「団地」を、ライフスタイルの観点から見直した、新しい団地の暮らしの教科書です。

2015.03.03広報担当
愛媛県松山市のシティプロモーション事業、フリーペーパー『暖暖松山』の企画・編集・制作・配布

2012.01.16

愛媛県松山市のシティプロモーション事業、フリーペーパー『暖暖松山』の企画・編集・制作・配布

オズマピーアールの制作した松山市のフリーペーパー『暖暖松山(だんだんまつやま)』が1月16日に発刊されました。このフリーペーパーは松山市のシティプロモーションの一環として展開し、同誌を通じて首都圏をはじめ全国的な知名度・魅力度や都市イメージの向上を図ることを目的としています。

2012.01.16広報担当
「宇都宮市 都市ブランド戦略プロジェクト」にて2011年度「PRアワード グランプリ コーポレート・コミュニケーション部門 最優秀賞」を受賞しました。

2011.12.05

「宇都宮市 都市ブランド戦略プロジェクト」にて2011年度「PRアワード グランプリ コーポレート・コミュニケーション部門 最優秀賞」を受賞しました。

市民が自分たちの住む街をもっと愛し、誇りに思うために、「宇都宮という街の価値」の「発見」、「共有」、「創造」を、市民とともに徹底的に実施。「住めば愉快だ宇都宮」のブランドメッセージを核に、「愉快なまち」のシーズを市民の確信につなげることで、市民・企業・行政・団体が一丸となり、それぞれが「愉快なまちづくり」に取り組み続けました。

2011.12.05広報担当

一覧を見る

メンバーインタビュー
MEMBER INTERVIEW

詳しくはこちら

メンバーインタビュー
“メンバーインタビュー“
メールでのお問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム

案件のご相談・お見積り・資料請求・危機発生時・
その他(協業のご相談、情報提供のご依頼など)はこちら

お電話での各種お問い合わせはこちら

03-4531-0229 03-4531-0229

(受付時間/土日祝日を除く10:00~17:00)

危機管理業務のお問い合わせはこちら

03-4531-0220 03-4531-0220

メールでのお問い合わせはこちら

お問い合わせフォーム

案件のご相談・お見積り・資料請求・危機発生時・
その他(協業のご相談、情報提供のご依頼など)はこちら

お電話での各種お問い合わせはこちら

03-4531-0229 03-4531-0229

(受付時間/土日祝日を除く10:00~17:00)

危機管理業務のお問い合わせはこちら

03-4531-0220 03-4531-0220