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心理学を学んでいた私が、NPO広報からPR会社に来た理由

オズマピーアールの中でも、医療・ヘルスケア領域のPRを専門とするヘルスケア本部。様々な経歴のメンバーが強みを生かして活躍中です。そんなメンバーを取り上げる社員紹介コラム第1弾は、広告制作会社やNPO法人を経て入社したYUKIさんです。

▼目次

  • クライアント×メディア×社会を結ぶ黒子
  • 広告制作・NPOからヘルスケア領域への挑戦
  • 社内用のチラシでも、新宿のビジョンでも
  • PRって…「エッセンシャルワーカーのような存在」

話し手:YUKI
大学院修了後、広告制作会社に入社。その後にアート・福祉系のNPOに転職し、アートプロジェクトのイベント運営のほか、広報基盤を構築し主任を務める。オズマピーアール入社後は、医療への関心を広げるPRプロジェクトを担当中。

聞き手:YUTA
全国紙記者を経て、オズマピーアール入社。ヘルスケア本部へ配属となり、メディア視点を生かしながら製薬企業や医療機器メーカーを担当している。PR業界に身を置いた中でその実態を探るべく、記者時代の経験を生かして社内取材・情報発信に取り組んでいる。

クライアント×メディア×社会を結ぶ黒子

―現在の業務を教えてください!

YUKI 行政機関や製薬企業、医療機器メーカーなどのクライアントを担当しています。報道調査や企画提案、メディアアプローチにイベント運営など業務はいろいろで…準備段階では、地道な作業が山盛りの状態なんてことも。でもクライアントが違えば同じ仕事はないので、日々新しいことを経験できる飽きない仕事ですね。裏を返せば、業務の裾野が広いだけに、誰しも活躍できるフィールドだと感じています!

―これまでに思い出深い業務はありましたか?

YUKI そうですね…横浜市医療局の「医療マンガ大賞」ですかね。医療者と患者の間に起こる「コミュニケーションギャップ」といった医療課題について、マンガで描いた作品を一般の方々から募集するアワードで、SNSを通じた情報発信やウェブサイトの作成、応募者とのコミュニケーションに携わっています。応募者の中には、自身の経験と重なったことがきっかけだった方もいるみたいで、そんな作品が世に広まり、反響が大きくなっていくと、「少しは良い方向に進んだのかな」と感じられて嬉しいですね。

―行政から一般の方々まで巻き込んだ、大変そうな企画ですね…

YUKI これに限らず、何かを作ったり、運営したりするには、様々な立場の方々が関係することもあります。そんな時に大事にしているのは、一人ひとりの状況を理解しようと、まずは話や意見をしっかりと聞くこと。物事が円滑に進むよう、「黒子」として立ち回ることを心掛けていますね。医療の話は専門性が高いので、周囲の会話から取り残されないように(笑)、日頃から知識を蓄えるようにもしています。

―PRとは、裏方的な動きも大事なのですね。

YUKI 入社前は、社会や人々の興味・関心を呼び起こす企画を考えることが、主な業務だとイメージしていました。そういう仕掛けを生み出すことも重要ですが、今は社会の誰かに伝えられるよう、その土壌を作り続ける仕事だと感じています。目の前の作業は地道でも、積み重ねていくことで、いずれ世間からの反響を目の当たりにすることができる。それで最終的に「やって良かった…」としみじみ感じられますね。

―「こんなことまで!」というギャップはありませんでしたか?

YUKI メディアに対するアプローチについて、ここまで緻密に行っているとは…と正直びっくりしました。今は媒体単位ではなく、各記者さんがどんなテーマに関心があるのか、どんな課題感を持っているのかを把握し、それに応じて取材にお越しいただけるようアプローチしています。取り上げられることがすべてではないかもしれませんが、このある種の泥臭さは強みだな~と思っています!

広告制作・NPOからヘルスケア領域への挑戦

―そもそも、大学では心理学を学んでいたそうですね。

YUKI 高校時代の夢は、精神疾患の患者さんを支えるカウンセラーになることでした。大学~大学院にかけて心理学を学び、ピア・カウンセラーの資格を取りましたが、同時に知ったのは、患者さんが疾患以外に別の悩みを抱えていることでした。

―どんな悩みがあったのでしょうか。

YUKI 病院でカウンセリングを受けることで、周りから「弱い人」と思われるのを避けようと、通院しなかったり、そもそも必要な情報が届いていなかったりで、結果として必要なケアを受けていないことでした。それがきっかけで、カウンセリングではなく、治療に至るまでのアクセスを解決するような仕事に就きたいと思い始め、メディア業界に興味を持ちました。

―今に通ずる部分を感じますね。実際にどのような仕事をご経験されたのでしょうか?

YUKI 大学院を卒業後、広告制作会社に就職しました。ディレクターとしてクライアントの意向を聞きながら、カメラマンさんやエンジニアさんらを手配し、企業・大学のパンフレットやウェブサイト、情報誌の編集などに取り組みました。この時はクライアントワークで、広告制作のお手伝いをしていましたが、「自分の関心があるものに集中して広めたい!」との気持ちに変わり、その後に国内のアートプロジェクトの事務局を担うNPO法人へ転職。ウェブサイトの更新やSNSの発信、アーカイブ冊子の制作、アプローチ先のリストアップなど、広報を一手に引き受けていた状態で、手探りで悪戦苦闘しながらも、楽しかったですね。

―現在の医療やヘルスケア領域で、挑戦したいことは何だったのでしょうか?

YUKI 「病に苦しむ人にとって、生きやすい社会になってほしい」という思いは、希少疾患や病気を抱える存在が身近にいたこともあり、学生の頃からずっと変わりませんでしたね。現場の医療従事者ではないけど、別の方法で患者さんたちを支える一助になりたい。それが叶えられる、そして自分の「広める力」も養えると感じ、今の職場に飛び込みました。

社内用のチラシでも、新宿のビジョンでも

―初めての業界に戸惑いもありそうです。

YUKI もちろん戸惑うこともたくさんありますが、これまでの経験が生きていると感じることもあります。がっつり制作側に立っていた広告制作会社、様々なステークホルダーの調整役を担っていたNPO法人。その両方の立場を経験したことが、しっかりと今の糧になっていて、楽しく過ごせています。

―たしかに、職場でYUKIさんの笑い声が響くのをよく耳にしています(笑)。今のところ順風満帆ですね!

YUKI えぇ!!そうだったんですね(笑)。でも、そんなこともないですよ。先ほどお話ししたような「黒子」として、関係者の間でどれだけ調整を図ろうとしても、すれ違いのようなことはやっぱり起こってしまいます。それぞれ立場がもちろん異なるので、仕方のないことなのですが…

―なるほど、どんな仕事でも起こり得そうな問題ですよね。

YUKI たとえばチラシやパンフレット、ウェブサイトを作りたいといったクライアントの要望に対して、クリエイターは時流も踏まえながら、最良のアウトプットの形を模索し、提案してくれます。でもそれが必ずしも、クライアントの意向に沿うとは限らなくて。制作の過程で、双方が納得できる「落としどころ」を探るのは、なかなか骨が折れますね…。

―どうやって解決していくのでしょうか?

YUKI 立場が何であれ、「良いものを作りたい」という目標は同じです。それに対する双方の思いを翻訳し、互いに理解を深め合ってもらうことが、解決の糸口になると感じています。その中で、自分がただの伝達係にはならないよう、事例や見解を付け加える形でトスをしています。広告制作会社とNPOという異なる立場を経験したからこそ、ゴールに向かってみんなが足並みを揃えられる「調整力」を培うことができました。目には見えないけど、これは今のお仕事でも自分が発揮できている能力だと思います。

―苦労が多いほど、やり切った達成感も味わえそうです。

YUKI 仮に制作物が、社内だけで配られる100枚のチラシでも、新宿の大型ビジョンに映し出されるものであっても、完成した時の「よっしゃ!」という気持ちは変わらないですね!

PRって…「エッセンシャルワーカーのような存在」

―医療やヘルスケアのPRパーソンとしての目標を教えてください。

YUKI 患者さんが疾患を抱えた後に、必要とする情報を示してあげられるような企画に携わりたいですね。様々な病気で、適切な治療を受けるための行動を促す手引きを作ったり、セカンド・オピニオンを取り入れたりしやすい社会を作る取り組みができればな~と考えています!

―最後に、医療・ヘルスケアのPRとはどのようなお仕事だと思いますか?

YUKI 新型コロナウイルス禍で、エッセンシャルワーカーという言葉が注目を浴びるようになりましたが、医療分野のPRパーソンもそのうちの一人だと感じています。「~していたら良かった」「~していればこんなことにならなかったのに」という思いが芽生えやすいのが、この分野の特徴かなと。そうならないように、またはそうなってしまった時に、必要な情報を必要な人に結び付けていく、そんな仕事だと思います。

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