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シリーズ:新しい時代における新しい当たり前について/③バーチャルとの融合で生まれるスポーツの新しい当たり前

2020.06.24広報担当

 


 

3.バーチャルとの融合で生まれるスポーツの新しい当たり前

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、国内外で野球やサッカーをはじめプロスポーツの試合が延期中断され、2020年8月に予定されていた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の開催が中止になるなど、スポーツにおいてもこれまでの常識とは異なる状況が生じています。

 

【withコロナ時代のフィットネス意識の変化】

 屋外で集まってのスポーツ観戦や運動が制限され、外出自粛の日々が続いた中で、一般の生活者の運動習慣はどう変わったのでしょうか?

 フィットネス関連のLebesten合会社が全国20代~40代の男女1,053名を対象に5月上旬に実施した調査によると、外出自粛前にフィットネス(運動)をしていた割合が33.2%に対し、自粛中にフィットネス(運動)をしている割合は37.5%に増加。外出自粛の影響によりフィットネスをやめてしまった人が11.5%(n=121名)いる一方、外出自粛によりフィットネスを始めた人が15.8%(n=166名)おり、フィットネスを始めた人がやめた人を上回る形となり、全体としてフィットネスの実施率が増加する結果となっています。

 また、トレーニング機器の販売を行うGROW社が都内近郊に在住する20~40代の女性600人を対象に5月に実施したアンケート調査によると、66%の女性が新型コロナにともなう外出自粛で「運動」に対する意識が変化し、自宅でのストレッチや散歩、筋トレなどを取り入れ、新型コロナウイルス感染症の終息後も75%の人が運動継続の意向を示しています。

 スポーツ庁は、公式サイトで新型コロナの感染拡大の防止のためには、不要不急の外出自粛が重要であるとともに、身体的及び精神的な健康を維持する上では、体を動かしたり、スポーツを行うことも必要であるという情報を発信しています。 

 運動の必要性やその意識が高まりつつある一方で、市民スポーツとしてのマラソン大会など、運動のモチベーションとなる機会が制限された状況が続いています。トップアスリートがSNSでトレーニング動画を公開したり、スポーツを行う高校生へのオンラインでのアドバイス、チームでオンライン会議のツールを使用してトレーニングを行っている様子などがメディアでも報道されています。コロナ禍でバーチャルとリアルを組み合わせた、新らたなスポーツの当たり前となるかもしれない兆しをご紹介します。

 

【都市封鎖されたスペインでバーチャルで繋がり続けたサイクリストたち】

世界195カ国以上、5,000万人以上のランナーやサイクリストをはじめとしたアスリートが利用するSNSのSTRAVAが、スペインで48日間にも及ぶ都市封鎖措置が行われていた中で、現地の21人のサイクリスト(プロ、アマチュア含む)を収めた写真「Light Behind Lockdown 〜ロックダウン生活を灯す光〜」を5月7日に紹介しました。

©Brazo de Hierro for Strava
ASHLEIGH MOOLMAN (CCC LIV) – Girona (Catalonia, Spain) strava.com/pros/apasio

 

 普段は屋外で自転車に乗ることを楽しみ、大会に向けてトレーニングに励んでいるサイクリストたちは、ロックダウンの中でも室内で自転車に乗り続けました。家の中でも自転車に乗ることができる自転車用のローラー台を設置し、走ったアクティビティをデータで記録し、STRAVAのソーシャルネットワーク上で共有してバーチャルで繋がることで、仲間と集まることができない中でもモチベーションを維持し、トーニングを積んでいます。写真に撮られたサイクリストのひとりは、バーチャルで繋がりながらリアルに身体を動かしてトレーニングをする体験を通して、両方を組み合わせた可能性をコメントしています。

 家を出ずにトレーニングして、それをバーチャルに共有できることを学びました。すべてが正常に戻ったら、今後は従来のトレーニングとバーチャルのトレーニングを組み合わせていくと思います」。SANDRA JORDA PASCO – Molins De Rei (Catalonia, Spain) strava.com/athletes/sjordapasco

 この21人の写真の撮影自体もユニークな形で行われています。プロデュースしたフォトグラファーのAlbert Gallego氏は、カメラを持っている友人に話を持ちかけ、自宅でローラーでトレーニングをしている様子を、その友人の奥さんに協力してもらい、撮影してもらうことからはじめました。ロックダウンにより直接会うことができない状況でも、イメージ通りの画を撮るために、カメラの設定から撮影まで、全てビデオ通話で指示を出し行われました。

 それぞれのサイクリストたちが、自宅で行っていたリアルなトレーニングの写真、そして記録されたアクティビティのデータがバーチャルで共有されることで、運動というリアルに行われるものがバーチャルでの繋がることで、アスリートたちを動かすモチベーションとなっている姿を見ることができます。

 

【新しいスポーツのカタチを伝える広報の視点】

 多くの人が一堂に集まるスポーツの大会が以前と同様に行われるようになるまでには、まだ時間が必要かもしれません。その中で、前述のようなアクティビティのデータを共有するソーシャルネットワークや、リアルな運動を機器につなぎ、3Dの仮想空間のビデオゲームのような世界の中で行わえるバーチャルレース(※)なども活発に行われ、withコロナ時代の新たなスポーツの兆しも垣間見られています。

©Zwift
世界遺産・富士山を舞台とし、初心者かプロ選手まで約10000人の選手が参加する
日本屈指の自転車のレース「富士ヒルクライム」。

新型コロナウィルスの影響で6月に予定していた第17回大会は中止。
6月7日(土)、8日(日)の2日間、オンラインバーチャルアプリのZwiftを使い
バーチャルレース「Virtual Mt.Fuji Hill Climb Race」が開催され、
合計6回のレース開催され、プロ選手からビギナーまで総エントリーのべ5594名
(複数レース参加選手の重複含む)が参加した。

 

 健康維持の観点からも、身体を動かすこと、スポーツを行うこと自体への社会の意識の高まりを捉えながら、beforeコロナのスポーツのカタチに留まることなく、withコロナの中で新たなテクノロジーと結合し、進化していくスポーツの「新たなカタチ」に注目し、世の中に発信していくことが、広報の視点でも求められていくことになるのかもしれません。

 


社会潮流研究所 研究員
岩垂 晋

 

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