【開催レポート】 イシュー研究会 第8回「メタバース活用による、地域経済活性化、地方創生の可能性」
社会課題を起点としたルール形成(パブリックアフェアーズ)を提供するオズマピーアールパブリックアフェアーズチームが運営する「イシュー研究会」は、2022年9月29日に本研究会の8回目として、衆議院議員で自民党内のメタバース活用推進勉強会の事務局長を務める菅家一郎氏を講師に迎え、「メタバース活用による、地域経済活性化、地方創生の可能性」と題した会を開催いたしました。
菅家氏の講演では、
●メタバースの技術はインバウンドやエンタメ、Eコマース/ネットショッピング、大学等の教育サービスなど活用できる領域が広く、単体の事業として拡大を図るだけではなく、地域単位で各領域を連携させることでその地域の更なる活性化や経済発展につなげることができる。
●メタバースはバーチャルな世界ではあるが、現実世界で観光や自然、文化など「本物の良さ」を持っている地域や企業こそ活用の余地が大きい。
●メタバース空間は障害のある方の働き先としても活用でき、雇用促進にも効果を発揮する。
●メタバース普及の課題の一つに互換性が挙げられる。サービス提供者間で基準を統一させていくことも検討する必要がある。
●現実の世界から収集した様々なデータを、まるで双子であるかのように再現する「デジタルツイン」は、メタバースの文脈では現実世界のデジタル化と言われ、アメリカや中国を筆頭に各国において政府の支援のもと開発が進んでいる。
●日本では、日本全国の3D都市モデルデータを整備しオープンデータとして流通させ、さらにデータを使って政策に反映させたり民間市場のサービス・プロダクトにつなげたりする国土交通省のデジタルツインプロジェクト「プラトー」が進んでいる。
●デジタルツイン型メタバースは、国の領土をデジタル化し、人やモノの移動など現実世界の情報と連動したインフラ空間のため、観光資源の体験や伝統工芸品を扱うデジタルコンテンツショップでの購入など地域が持つコンテンツとの連動性が高いことから、“社会実装”に適したさまざまな領域を展開するプラットフォームとして、これからの地域経済活性化におけるキーファクターになる。
など、現役の国会議員としての立場や、福島県会津若松市長のご経験から「メタバース×地域活性」のリアルな構想などをお話いただきました。
当日参加された企業の方々からは、
●メタバースを使った観光サービスは何年後に実現すると考えているか?
●メタバースを普及させるための一番の課題は何か?
●話題になっているメタバースについて企業側ではなく議員という立場から、国会などでどのような議論がなされているのか直接聞くことができ参考になった。
●実際の地域を例として挙げながら、どのようにメタバースを社会実装していくかを紹介していただき、具体的な活用のイメージが理解できた。
などの質問・感想・コメントをいただきました。
イシュー研究会は、今後も継続的に開催いたします。
【イシュー研究会について】
イシュー研究会とは、「倫理や社会規範、世論等に基づく新しい社会課題(=イシュー)」のメカニズムを研究し、イシューが企業に引き起こすコンフリクトや新たなビジネスチャンスを可視化し、ソリューションについて共創するプロジェクトです。
●本研究会の機能
①【研究機能】倫理や社会規範、世論等に基づくイシューのメカニズムの研究
②【共有機能】イシューが企業に引き起こすコンフリクトや新たに生み出す
チャンスの可視化・共有
③【共創機能】イシューに基づくコンフリクトを解決するソリューションの共創
●構成メンバー
【顧 問】
株式会社オウルズコンサルティンググループ代表取締役CEO/
多摩大学ルール形成戦略研究所副所長 羽生田慶介氏
【研究員】
継続的に参加できる企業を推奨。1回のみの参加も可
【事務局】
オズマピーアール パブリックアフェアーズチーム
※他、イシューの専門家(企業担当者、有識者・NGO)ならびに
ルール形成に関係するステークホルダーを招聘予定
●本研究会で扱うテーマ
①まだ争点化していないが、将来の企業活動に大きな影響を与えうるイシュー
②すでに企業活動に大きな影響を与えているイシュー
例)生命倫理、テクノロジー倫理(AI、バイオなど)、ビジネスと人権
(強制労働、児童労働など)、地政学リスク(経済安全保障など)、
ソーシャルメディアリスク(キャンセルカルチャーなど)、
気候正義 等
【関連リンク】
オズマコンサルティングはこちら
【本件に関するお問合せ】
株式会社オズマピーアール パブリックアフェアーズチーム
TEL:03-4531-0220
Mail:public-affairs@ozma.co.jp
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