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【開催レポート】第2回SDGsコミュニケーションサロン ~行動の9年に向けた、SDGs パートナーシップの在り方~

 主に企業の“SDGsコミュニケーションの在り方を考え、互いに刺激しあいながら、様々な人・情報が交流するコミュニティ「SDGsコミュニケーションサロン」。202131日、第2回目のセミナーはSDGs市民社会ネットワークの長島美紀様、株式会社アキュラホームの西口彩乃様のお二人をお招きし、SDGs推進のために欠かせないパートナーシップをテーマにオンラインにて開催しました。

【PROFILE】

一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク 長島美紀 氏

「持続可能な開発目標(SDGs」の達成を目指し、その実現に取り組む約120団体が加盟している日本唯一の市民社会組織ネットワークにて、業務執行理事を務める。認定NPO法人Malaria No More Japan理事、合同会社ながしま笑会代表、政治学博士。大学で研究活動の傍らNGOに関わったのをきっかけに、これまでさまざまなNGOや財団の広報・キャンペーン業務を経験。

株式会社アキュラホーム 西口彩乃 氏

2012 年入社。2018年、環境ジャーナリスト竹田有里氏からの相談をきっかけに「木のストロー」プロジェクトを発足、翌年世界で初めての開発に成功する。間伐材を活用した「木のストロー」普及活動が評価され、第29回「地球環境大賞」農林水産大臣賞を受賞。2020年、開発実話をつづった書籍『木のストロー』を発刊。広報室主任兼SDGs推進室室長。

コーディネーター/モデレーター 三樹 祐司(みつぎ・ゆうじ)

ピーアールコンビナート株式会社 執行役員

社会潮流研究所 SDGsコミュニケーション研究員。

 今回のセミナーでは長島様より他セクターとの連携における5つのステップについて、それぞれのフェイズでの具体的な事例をご紹介いただきました。また、日本初の気候変動株主提案が賛意を集めたこと、グローバル・コーヒーチェーンがコーヒー豆の取引におけるガイドラインを策定した事例を通じて、パートナーシップの重要性についてお話しいただきました。

 西口様からはモノづくりとはまったく接点のなかったプロジェクトスタートからいかにして周囲を巻き込み、様々な立場の人や組織と広くパートナーシップを育んでいったのか、またそれを通じて見事“世界初の「木のストロー」開発者”となった経緯を、ビビッドにプレゼンテーションいただきました。

 お二人のお話を受け三樹を交えたクロストークでは、以前は「あげる企業」「もらうNGO」のように受発注や主従関係に縛られる空気があり、関係性に歪みが発生しやすかったことが話題となりました。これを受け、パートナーシップの基本は「個人一人ひとり」にあること、閉じずに相手に興味を持つこと、99%自分と関係がなくとも「そのひとこと」に気づけるか否かであること、異なる立場ではあってもお互いの関係性の持続可能性を考え、それを不断に培っていくことの重要性などが挙げられ、一段議論が深まりました。

 最後に「パートナーシップを一言でいうと?」という三樹の投げかけに、長島様からは「相手に対するリスペクト、相手の立場を尊重することや『一緒につくっていく』という謙虚なスタンスがパートナーシップ成功のカギでは」、西口様からは「一言でいうと『可能性を広げるもの』。視野や人のネットワークが広がるにつれ、自身の見える世界もできる幅も広がっていった」とのコメントをいただきました。

 パートナーシップの在り方が多様になり、互いに関心を持ち合いながら関係性を深めてゆく大切さを、改めて確認できた今回のオンラインセミナー。SDGsコミュニケーションサロンは、多様かつ異なる立場の皆さまが共に考える場の創出のため活動を続けてまいります。広聴機能や発信力の強化、また外部との共創をお考えの際にはぜひ次回イベントへのご参加をいただければと思います。


関連リンク

ピーアールコンビナートのサービス:SDGs Social Issue Finder

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