「練りもの」離れをくいとめろ!若者世代の家飲みトレンドにあわせたペアリングメニュー開発
おせちに入るかまぼこや、おでんでお馴染みのはんぺん、ちくわなどの水産練り製品、いわゆる「練りもの」は日本の伝統的な食材でありながらも、その購入者は50代以上が多く、かまぼこを筆頭に「若者の練りもの離れ」がメディアでも報じられています。
業界をけん引する紀文食品様の“「練りもの」を若者へ広めたい”という要望を受け、オズマピーアールが紀文食品様と共に新たな食習慣の提唱に取り組んだ事例をご紹介します。
「お酒とおつまみ意識調査」からみえてきた若者特有のタイパ・コスパ意識、 家飲みにぴったりな新たな「練りもの」レシピを開発!
若者と 「練りもの」の接点として、私たちはコロナ禍以降、外食産業や酒税の変化もあり、自宅でお酒を飲む「家飲み」が増えていることに注目しました。そこでまず、「お酒とおつまみ」について意識調査を行い、若者世代が自宅でどのようにお酒を飲んでいるのか、おつまみに求める基準は何かといったインサイトを探りました。
調査の結果、約3人に1人が「すぐに食べられる」ことと「価格」を基準におつまみを選んでおり(図参照)、特に20、30代が高い傾向にありました。

タイムパフォーマンスとコストパフォーマンス、いわゆるタイパ・コスパは主にZ世代を中心とした若者の情報収集や消費行動などでみられる価値観として知られていますが、この傾向は自宅のくつろぎタイムである晩酌シーンであっても共通するものとして浮かび上がってきたのです。
練りものは、火を通さず食べられるものが多くあり、スーパーやコンビニでいつでも買うことができます。手軽にお金をかけずに食べたいという、若い世代のインサイトに合致する食材として、「家飲み」×「練りもの」を提案するコンテンツの開発に着手しました。
タイパ・コスパは意識しつつも、調査で上位だった「おいしさ」と「お酒に合う」ということも忘れてはなりません。食の専門家へのヒアリングの中から、和風のイメージの「練りもの」が、レモンサワーや白ワインなど意外なお酒にも合うことや、家庭に常備されている調味料と合わせることでよりお酒との相性を高められるということが見いだされ、料理家監修のもと、お酒とのペアリングメニューを開発。「お酒とおつまみ意識調査」の結果とともに、若者の家飲みシーンでの「練りもの」提案として、メディアの方に情報発信していきました。
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意識調査✕レシピ でメディアアプローチ これまでにない新文脈での「練りもの」のメディア露出を開拓!
これまで、練りものがメディアで取り上げられるのはおでんやおせちの話題が中心でしたが、今回、上記で紹介した意識調査とレシピをメディアアプローチした結果、新聞をはじめ食やライフスタイルを軸とした雑誌やWEBで「家飲み」という新たな文脈で練りもののメディア露出を獲得。新規性がメディアフックになったと考察しています。
この企画を通じて、若い世代に「練りもの」を食べてもらうきっかけのひとつとなったと考えます。今後も、オズマピーアールならではのPR視点を活かし、「練りもの」の利点を発掘し、それによって幅広い世代の喫食シーン拡充を目指したいと思います。