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「いいさかなの日」を契機にした、三陸・常磐の水産加工品ブランド「UMIUMA」PRプロジェクト

11月3日~7日は「いいさかなの日」  料理家・管理栄養士 長谷川あかりさんと水産加工品を活用した料理の魅力を発信  頑張らないのに、ちゃんとおいしく、健康なUMIUMAレシピ開発

復興水産加工業販路回復促進センターは、東日本大震災の被災地における水産加工業の復興を支援することを目的として結成した共同事業体です。震災を乗り越え、缶詰や干物、練物などの水産加工品をつくり続ける人を支援し、“うみ”の“うまいもの”を日々こよなく愛する人と地域を豊かにつなぐ、あたたかみに溢れた東北応援ブランド「UMIUMA」(https://umiuma.jp/)を展開し、ECサイト「UMIUMART」(https://umiumart.jp/)を運営しています。

 寒流の豊富な栄養を含む親潮と暖流の黒潮が交差し、大量のプランクトンを発生させる潮目を形成する世界三大漁場を沖に持つ三陸・常磐。「UMIUMA」では、三陸・常磐の多種多様な海産物を、生産者の丁寧な手作業と高い技術によって加工した、品質に優れた栄養価が高い水産加工品が取り揃えられています。そんな三陸・常磐の海の幸「UMIUMA」をもっとたくさんの人に知っていただくために、オズマピーアールが新たなキーパーソンを巻き込み、復興水産加工業販路回復促進センター様と取り組んだ事例をご紹介します。

魚離れの時代に水産加工品の魅力を伝える 生活者の食の志向を捉えた、大人気料理研究家 長谷川あかりさんとのレシピ開発

水産庁が発表している調査によると、2011年を境に魚介類の消費量は減少傾向にあります。この状況を踏まえ、魚介類全体の消費が減少する中、魚介類の楽しみ方の一つとして水産加工品を提案し、その魅力を知ってもらうことが必要であると私たちは考えました。

 水産加工品の魅力を伝える切り口を模索する中で、水産庁が公開している「令和四年度 水産白書」※によると、消費者の食の志向は“健康に配慮したい”と考える「健康志向」の回答が最も高く約5割が回答、次いで「経済志向」が続くものの、経年で顕著な伸びを見せている調理の「簡便化志向」も約4割近くが回答していることがわかりました。また、肉類と比較したときの魚介類の購入理由は、消費者の食の志向の上位である「健康への配慮」が最も高い割合を占めていますが、それでも購入しない理由として、上位に「魚介類は調理が面倒だから」という回答が挙げられており、生活者の食の志向と合致する点がありながら、手に取られないハードルがあることに着目しました。

 そこで、生活者の食の「健康志向」と「簡便化志向」と、水産加工品が持つ「栄養価が高く、調理が簡単なのに美味しい」という大きな特長を掛け合わせ、「水産加工品を食生活に取り入れることで、健康で美味しい食事と調理負荷の軽減を両立できる」という文脈を打ち出しました。

 その文脈を生活者にどのようにして伝えるか。協力していただいたのは、大人気料理研究家で管理栄養士でもある、長谷川あかりさん。長谷川さんが発信しているレシピを通したコミュニケーションの影響力の高さはもちろんのこと、その他にも以下3つの視点からご協力をご依頼しました。

 1つ目は、手間は最低限なのに自分をほめたくなるような、体に優しく美味しい料理が完成するレシピを、日頃から長谷川さんが発信されている点です。これは水産加工品の「栄養価が高く、調理が簡単なのに美味しい」という特長を伝えていくのに非常にマッチしていると考えました。
 2つ目は、長谷川さんのフォロワーの方々が求めている「料理や食べるものを通じて、しっかりと心も満たしたい」という価値観やニーズと「UMIUMA」の親和性です。作り手の顔が見え、産地とのあたたかなつながりのある東北応援ブランド「UMIUMA」の上質な水産加工品を使用したレシピは、長谷川さんのフォロワーと親和性が高いと考えました。
 そして3つ目は、長谷川さんが管理栄養士の資格をお持ちだったことです。水産加工品の健康効果について発信する上で説得力あるコメントをいただくため、この点は非常に重要でした。

 以上の理由を踏まえ、私たちが打ち出した「水産加工品を食生活に取り入れることで、健康で美味しい食事と調理負荷の軽減を両立できる」という文脈でレシピをご考案・発信いただくのは、長谷川さんが適任であると考えたのです。

日常でも特別なシーンでも。頑張らないのに、ちゃんとおいしく、健康なUMIUMAレシピが完成

レシピをご考案いただく上で私たちが特にこだわったのは「活用シーンのバランス」「意外性」「日常の食卓でも登場しやすい簡単さと、特別感の両立」です。多様な料理シーンで活用できるように、メインと副菜をバランスよく含んでいるほか、より多くの方の興味を惹きつける意外性を持ちつつ、水産加工品の特長である「調理が簡単なのに美味しい」という点を最大限に活かすことができ、日常で真似しやすい簡単な内容であること。これらを汲んで長谷川さんにご考案いただいたのは「あおさのシーフードカレー」「鮭トマトグラタン」「さんまと春菊のライムサラダ」です。各レシピには、管理栄養士の視点から、各レシピに使用している食材の栄養に触れ、どんな健康効果が期待できるかをご説明いただきました。

レシピ詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000108266.html

〇あおさのシーフードカレー/使用した水産加工品 すてっぱず松川浦乾燥あおさ
 冬の冷え対策と免疫力向上に最適なUMIUMAレシピ。あおさの豊富な食物繊維が腸内環境を整え、免疫機能をサポート。カレーのスパイスが体を内側から温め、血流を促進します。あおさとカレーの意外な組み合わせで、フライパン一つで簡単ながら、本格的な味わいを生み出します。あおさの持つ豊かな風味と旨みをしっかり楽しめる、体に優しい一品です。

〇鮭トマトグラタン/使用した水産加工品 銀鮭中骨
 骨や汁まで丸ごと使える鮭缶を活用し、鮭に含まれるビタミンDとチーズにも含まれるカルシウムを効率よく摂取でき、骨の健康を支える栄養豊富なUMIUMAレシピです。鮭缶が丸ごと入った、クリーミーだけど食べ疲れない、ヘルシーでダイエット中の方もおいしく楽しめる、何度も作りたくなる一品。骨も柔らかいのでそのまま食べられます。アクセントにタバスコをかけるのもおすすめ。

〇さんまと春菊のライムサラダ/使用した水産加工品 さんま水煮缶
 DHAとEPAが豊富なさんまの水煮缶が主役の、冬の乾燥に最適なUMIUMAレシピ。DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸は心血管の健康をサポートし、冬が旬の春菊の抗酸化作用で免疫力も高めます。青魚のさんまとライムは香りの相性がよく、ライムの酸味がさんまのうまみを引き立たせます。作り方はとてもシンプルですが、特別感と存在感があり、どんな食事とも合わせやすいサラダです。

「いいさかなの日」に合わせてレシピを公開。SNS・メディアにて大きな反響を獲得

こうしてご考案いただいたレシピは、長谷川さんのフォロワーはもちろん、より多くの方に知っていただくため、ターゲットに合わせた複数の手段で発信を行いました。長谷川さんのフォロワーおよびSNSユーザーに向けた発信では、長谷川さんご本人のSNSから投稿いただきました。また、メディアに向けた発信では、レシピや長谷川さんのコメントをまとめたニュースレター、レシピに使用している水産加工品のプレゼントパブリシティ、料理系ウェブメディアとのタイアップを実施しました。タイミングは、水産庁が水産物の消費拡大に向けた活動の強化週間として定める11/3~11/7の「いいさかなの日」。この時期は水産物に関連するイベントやキャンペーンを展開する企業・団体も多く、メディアの注目を集めるのに最も適切なタイミングであると判断しました。

 3つのレシピを3日間に分けて長谷川さんのXアカウントで投稿いただくと、長谷川さんのフォロワーからのリアクションが続々と届き、1週間以内で「作ってみた」「美味しかった!」といった声が多数投稿されるようになりました。あおさとカレー、さんまとサラダの意外な組み合わせや、工程が多いと思われがちなグラタンが鮭缶によって簡略化されたレシピに、様々な反応を得ることができました。2026年1月時点では、3投稿の合計表示回数が287.1万回に達し、ブックマーク数は合計で7,745件にものぼっています。即時性メディアとされるSNSにおいて、材料や工程を記載したレシピ投稿にはアーカイブ性があり、何度も読み返される傾向があります。こうした特徴を活かし、各投稿には使用する材料や詳細な工程を盛り込んでいただき、検索性をあげるとともに見返せばすぐに作れる利便性の高い投稿内容にしていただきました。加えて、SNSの中でも反応が可視化されやすく拡散性が高いXで投稿を行ったことが結果に起因していると考えられます。

 ニュースレター配信では、風邪が流行し始める11月の健康課題に絡めて「冬の免疫力向上や、冷え・乾燥対策に」「栄養豊富でおいしい水産加工品を使った簡単健康レシピ」等の文脈を意識した構成にすることで、メディアを通じて健康効果を切り口とした水産加工品の魅力発信を実現することができました。なかには編集部が実際に作ってみた調理レポート記事も見受けられるなど、充実した内容で取り上げていただくことができました。また、本ニュースレターの内容を活用し、健康効果やレシピと親和性の高いライフスタイルメディアの読者に水産加工品のプレゼント提供も行い、実際に食べて水産加工品の魅力を直接感じていただける機会を創出しました。さらに、レシピ公開から1年後、某人気アーティストの方が音楽番組内で「今年ハマったもの」として本レシピを紹介してくださるという副次効果も得ることができました。

 レシピをご考案いただく過程で、長谷川さんから水産加工品について「保存性に長けており、おいしい料理を簡単に作ることができる。下処理済みなので調理の手間も大幅に省ける大変便利な食材です。」とコメントをいただきました。三陸・常磐が誇る生産者の丁寧な手作業と高い加工技術によって生み出される水産加工品に、長谷川さんのエッセンスが加わったことで、他にはない“頑張らないのに、ちゃんとおいしく、健康なUMIMUMAレシピ”が誕生したのだと思っています。

 届けたい情報や魅力とその背景を基に、世の中の潮流をとらえた最適な専門家を巻き込み、その先にいる支持者を踏まえたレシピというコンテンツを開発したことで、SNSやメディアを介した拡散に繋がり、水産加工品とUMIUMAブランドの魅力について、最適な文脈とタイミングで伝えることができたと考えています。今後も世の中の潮流をとらえた専門家の巻き込みとコンテンツ開発、そしてベストなタイミングと方法での情報発信を目指していきます。

※1 水産庁「令和4年度 水産白書」
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/R4/230602.html

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