- 日本ハム・ソーセージ工業協同組合(日本畜産物輸出促進協会 食肉加工品輸出協議会 事務局)
シンガポールにおける“日本産”食肉加工品の取り扱い・認知拡大を狙う、展示会・商談会だけに止まらないPR発想を基にした情報発信
シンガポールにおける"日本産"食肉加工品のプレゼンス向上プロジェクト
【背景/課題】
2021年2月1日に設立した食肉加工品輸出協議会は、食肉加工品の輸出を促進する団体又はその事務局団体、全国の区域を地区とする食肉加工品に関する事業等を行う団体等で構成され、2023年度より海外を中心とした展示会への出展を含め、輸出市場の開拓・輸出拡大に向けた本格的な活動を行い始めました。ハムやソーセージ、ローストビーフなどの“日本産”食肉加工品に対する受容度が高い台湾、香港、ベトナム、フィリピンに加え、ASEANの中心とも言えるシンガポールも対象市場としてプロモーション活動を展開しています。
これらの市場は日本への好感度が高く、現地でも日本食が流行っていますが、食肉加工品に関して言えば欧米発祥である印象が強く、また自国・市場産のものや日本メーカーの他国産商品等が既に広く流通されている関係で、食肉加工品における「日本産」に対する認知度は、低い状況にあります。加えて、台湾及びシンガポールについては、現地へ輸入可能な商品は、現地政府から取扱承認を受けた「認定施設」で生産された「当該市場向け商品」のみのため、対象事業者も商品も限定されていることから、輸入・流通量も限られているのが現状です。
【取組み内容】
現地ステークホルダーの巻き込み|独自のシェフ企画で「日本産」ブランディング
食肉加工品輸出協議会は、2023年度より輸出市場の開拓・輸出拡大に向けた本格的な活動を行い始め、シンガポールへは「Food Japan 2024」への出展がその足掛かりとなりました。日本の食に特化した展示会ではあるものの、食肉加工品自体は欧米起源のものであり、出展されている他の品目と比べ、「日本」を想起させにくいことが出展における課題でした。
その状況を打破するために、「日本」との連想強化を目的に、日本食普及親善大使を務め、現地でも人気を博している高級日本料理店のオーナーシェフを巻き込み、参画事業者の商品を活用した企画メニューを考案いただきました。その上でイベント中に、その場でシェフ本人によって調理された企画メニューの試食提供を時間帯限定で実施しました。和え物や手毬寿司など和のメニューはもちろん、トーストサンドやアヒージョなど和以外でも”日本産”食肉加工品の美味しさを実感いただけるようなメニューも用意しました。従来、商品そのものだけを展示・試食提供するやり方と一線を画したアプローチにより、来場された業界関係者や一般消費者、そしてメディアからの注目を集め、この試食メニューを求めて多くの方にお集まりいただくなど、集客面にも大きく寄与しました。

食肉加工品輸出協議会は、2023年度より輸出市場の開拓・輸出拡大に向けた本格的な活動を行い始め、シンガポールへは「Food Japan 2024」への出展がその足掛かりとなりました。日本の食に特化した展示会ではあるものの、食肉加工品自体は欧米起源のものであり、出展されている他の品目と比べ、「日本」を想起させにくいことが出展における課題でした。
その状況を打破するために、「日本」との連想強化を目的に、日本食普及親善大使を務め、現地でも人気を博している高級日本料理店のオーナーシェフを巻き込み、参画事業者の商品を活用した企画メニューを考案いただきました。その上でイベント中に、その場でシェフ本人によって調理された企画メニューの試食提供を時間帯限定で実施しました。和え物や手毬寿司など和のメニューはもちろん、トーストサンドやアヒージョなど和以外でも”日本産”食肉加工品の美味しさを実感いただけるようなメニューも用意しました。従来、商品そのものだけを展示・試食提供するやり方と一線を画したアプローチにより、来場された業界関係者や一般消費者、そしてメディアからの注目を集め、この試食メニューを求めて多くの方にお集まりいただくなど、集客面にも大きく寄与しました。

現地の日本料理好きの巻き込み|現地店舗での期間限定特別メニューの提供
Food Japan 2024出展の翌年には、現地の日本料理好きへのアプローチを目的に、ご協力いただいたシェフがオーナーシェフを務める日本料理店にて、企画いただいた特別メニューを、コース料理の一部として期間限定で提供していただきました。実際に召し上がっていただいたシンガポールの方々からは「美味しい」という声だけでなく、「メニューで使われていたソーセージが美味しかったので日系スーパーへ買いに行きました」といった声も聞かれ、現地の日本料理好きを媒介に、日本の食肉加工品の広がりに貢献しました。

期間限定特別メニューの提供に先んじて同店舗を会場としてお借りし、参画事業者に業界関係者と商談の機会を提供するための商談会と、”日本産”食肉加工品の現地での認知度向上と需要喚起を目的としたプレス招待会も開催しました。商談会では、高級日本料理店で”日本産”食肉加工品の活かし方が分かる企画メニューを実食でき、かつ一度に複数事業者と商談できるという、業界関係者が“来たくなる場”を作ったことにより、参加希望者を増やすとともに、商談効率も高めることができました。
一方で、プレス招待会では実食と共に「日本産」商品であることを判別できる統一ロゴマークと、日本食にも合うように開発・発展してきた、他国産と大きな違いをもたらす美味しさや味のバリエーションなどの特長を重点的にインプットしました。来場された現地メディア及びインフルエンサーに情報発信いただく際に、期間限定特別メニューの提供期間にタイミングを合わせることで、一般消費者への拡散効果最大化を狙いました。

【成果/展望】
展示会来場者向けアンケートでは、業界関係者でも一般消費者でも7割以上の取扱い・喫食意向が見られ、現地店舗での期間限定特別メニューの提供においても、美味しさで購入に繋がった意見が聞かれ、価格とのバランスを考慮する声もありながらも、シンガポール市場の可能性が窺える結果となりました。
欧米にルーツがあり「日本」を連想させにくい食肉加工品ですが、日本食を中心としたシェフ企画メニューと共に試食提供で見せていくことで、他国産商品との差別化ポイントをより実感でき、「日本産」であることの更なるアピールにも繋がりました。
海外展開におけるコミュニケーション設計は、商材の特長や市場の特性によって大きく変わってきますが、私達オズマピーアールは今後も「日本」との結びつきを意識しつつ、海外現地生活者の消費シーンに溶け込むアプローチを試み続けます。