株式会社オズマピーアール

2023年6月15日、いまやビジネスシーンを中心に世界標準として使われている、アドビ社の開発したファイルフォーマット「PDF」、そしてその閲覧ツールの「Adobe Acrobat」が発表から30周年を迎えました。同日を「PDFの日」に制定するにあたり、そのお披露目を話題化させるための動画コンテンツの企画・制作を行いました。 

PDFの登場以前、〈文字・文書〉などの印刷データ形式はデバイスごとに個別の規格が混在しており、デバイスを変えるとフォントも書式も変わってしまうのが当たり前でした。そのデータ規格を統一したのがPDFの元にあたる言語、PostScriptです。そのPDFが誕生以来繋げてきた〈文字・文書〉に、情緒的な価値を重ねられる表現として“リリック”に着目し、オリジナル楽曲『People Dancing Future』とそのMVの制作を行いました。 

コンテンツを打ち上げ花火で終わらせないため、アーティストファーストで製品情報をリリックに落とし込んでいき、PDFの誕生祝いでありながら、アーティストご本人のバースデーソングでもある楽曲として公式リリースいただき、中長期間で残るブランディング作品としました。

コンテンツを中長期で残していくことを考え、タレント契約期間などに縛られない、アーティストご本人の公式作品として発表いただく形を目指しました。 

製品情報、そしてアーティストとしての表現を両立していただける方として、日常の身近なモノへの気づきをユーモアあふれるリリックに落とし込んでいる、シャンユーさんにお声がけさせていただきました。

シャンユーさんも強い関心を持たれている環境問題に対して、PDFもペーパーレス化の推進を行っていること、またシャンユーさんもPDFと同じ生誕30周年を迎える同級生であるという共通点から企画に共感いただき、コラボレーションに賛同いただきました。

音楽活動にくわえ、エッセイなど文筆も手掛けられているシャンユーさんだからこそ、〈文字・文書〉を多機能かつクリエイティブに編集できるPDF、Adobe Acrobatを深くご理解いただき、機能のひとつひとつを確かめていただきながら、ご自身のバースデーソングとダブルミーニングになるよう、リリックの制作を進めました。

日々公開されるコンテンツ量が加速度的に増える今、動画PRでの話題化や定着の難易度は以前に比べ高くなっています。『People Dancing Future』ではアーティスト、そしてそのファン達を発信側として巻き込み続けていく設計を意識し、シャンユーさんご自身のバースデーソングでもある公式作品として残っていくことで、一過性のプロモーション楽曲を越えたブランド体験として、今後も中長期にわたってリスナーを巻き込んでいく設計としています。 

またMVと合わせ、リリックの意味を解説する「歌詞カードPDF」を、実際に手元にダウンロードできるPDFファイル形式で公開しました。

いわゆる歌詞カードとして『People Dancing Future』のリリックを掲載するとともに、そこに重ねられたPDFの製品特長も合わせて解説。さらにファイル内にＭＶやメイキング動画へのリンクも設置するなど、施策の導線上でPDFの製品機能を体感いただけるようにし、メディアでもMVと合わせて取り上げられました。

オリジナルMVは公開1週間で再生数25万回を達成。

SNSでもファン層から多くのシェアを得たほか、発表会の内容中心のコーポレート系露出に加え、LIVEでのパフォーマンスも含むシャンユーさん本人からの情報発信により、コンテンツ（MV・楽曲・歌詞）とブランドが合わせて語られる2段階の露出を獲得することができました

リレーションズデザイン本部　
＜統合コミュニケーション戦略１部＞
シニアPRディレクター　登坂泰斗
PRプランナー　海老原佑助

＜統合コミュニケーション戦略２部＞
コミュニケーションディレクター　朝嵐友香

＜リレーションズデザイン２部＞
PRプランナー　角田征貴
PRプランナー　近藤瑠奈