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関西電力労働組合 広報×ナッジ(行動経済学)研修プログラム

関西電力労働組合が実践した「広報×ナッジ」研修とは? 次世代リーダー20名が学んだ行動を生むコミュニケーション

関西電力労働組合様は、組合員の労働条件や働く環境の向上に取り組むとともに、各種制度や活動内容、イベント情報などを組合員へ発信しています。組合活動への理解や参加を促すうえで、広報は重要な役割を担っています。一方で、「情報は届いていても参加や行動につながりにくい」という課題もあります。
そこでオズマピーアールは、インターナルコミュニケーションの考え方に加え、行動経済学の「ナッジ」を活用した2日間の研修を2026年7月に実施しました。
ナッジとは、人の認知バイアス(判断のクセ)の特性に沿った形で、選択の自由を尊重しながらより良い行動へ促すアプローチです。本研修では将来の組合運営を担う幹部候補20名が、人の行動変容を生み出すコミュニケーション設計について学びました。研修後アンケートでは受講者全員が研修内容を今後の活動に活用できると回答しています。

この記事でわかることは3点です

  • 人は「正しい情報」だけでは行動しない。広報には人の意思決定を理解する視点が求められる
  • ナッジを活用することで、組合活動や社内施策への参加を促すコミュニケーション設計が可能になる
  • 「伝える広報」から「伝わり、行動を生む広報」への転換がインターナルコミュニケーションの鍵となる

情報は届いているのに、人はなぜ行動しないのか

労働組合に限らず、多くの組織では、

  • 発信内容への関心が高まらない
  • イベントの参加率が伸びない
  • アンケート回答率が上がらない
  • 制度利用が進まない

といった課題があります。
こうした課題に直面すると、「情報量を増やす」「発信回数を増やす」といった対応が選ばれることがあります。しかし、人は常に合理的に判断しているわけではありません。多くの研究から、人は認知バイアスの影響を受けながら意思決定を行うことが知られています。つまり、「知らないから動かない」のではなく、「知っていても動けない」「理解していても後回しにしてしまう」ことがあるのです。
関西電力労働組合様の研修では、このような認知バイアスの特性を踏まえ、「どう伝えるか」だけではなく「なぜ人は動くのか」という視点から組合広報を考えることをテーマとしました。

STEP1 「伝える広報」から「伝わる広報」へ

1日目はオズマピーアールの藤本正太、福村知佐子が講師を務め、インターナルコミュニケーションを中心とした講義を実施しました。PRの本質を「ステークホルダーとの信頼関係づくり」と捉え、組合における広報の役割や、紙媒体・イントラネット・SNSなど各媒体の特性について解説しました。
講義後は、現在の広報活動について成果や課題を整理するディスカッションを実施。さらにワールドカフェ形式のワークショップを通じて、参加者同士がアイデアを共有しながら今後の広報の方向性を検討しました。
広報の役割を情報発信だけでなく、理解・共感・参加を生み出すコミュニケーションとして整理しました。
※ワールドカフェ:全員で集まって話し合うのではなく、4‐5人グループに分かれて、メンバーを交代しながら会話を行うことで、複数のグループの会話の内容がつながり、全員で話し合ったかのような一体感が生まれるという話し合いのスタイル。カフェにいるかのようなリラックスした雰囲気で行います。

STEP2 認知バイアスとナッジを学ぶ

2日目は、OZMA Nudge Social Design Unit アドバイザー(青森大学客員教授)の竹林正樹先生による特別講演をオンラインで実施、認知バイアスやナッジの基本的な考え方を学びました。
例えば、

  • 面倒だと感じると後回しにする
  • 周囲の行動に影響を受ける
  • 理解しやすい情報を選ぶ
  • 損失を避けようとする

といった認知特性は、組合活動への参加や情報閲覧にも影響する可能性があります。参加者は人間の意思決定メカニズムを学びながら、自組織の課題を新たな視点で捉え直しました。

STEP3 実際の組合課題でナッジを設計する

研修後半では、

  • イベント参加率向上
  • LINE登録促進
  • 機関紙閲覧率向上
  • 職場単位の組合活動への参加促進

といった実際の課題をテーマにワークショップを実施しました。参加者はEASTフレームワーク(Easy・Attractive・Social・Timely)を活用しながら、「人はなぜ参加しないのか」「どうすれば行動しやすくなるのか」を検討し、具体的な改善施策を作成しました。

「ナッジを知る」ではなく「活用できる」がゴール

本研修の特徴は、ナッジ理論を学ぶだけで終わらず、自組織の広報課題へ落とし込んだ点です。
研修後アンケートでは20名全員が研修全体について「満足」または「非常に満足」と回答しました。また、ナッジや広報の考え方についても全員が「活用できそう」または「すぐに活用できる」と回答しています。
アンケート自由記述では、
「前例踏襲で実施していたことへの改善点の気づきに非常に活用できそうです」
「組合活動や普段の業務に活かせる内容であった」
「ナッジというものを初めて学んだが目から鱗だった」
といった声が寄せられました。
特に印象に残った内容として「ナッジ理論の基礎」を挙げる受講者が多く、広報を単なる情報発信ではなく、理解や行動につなげるためのコミュニケーションとして捉える視点が共有されました。

オズマピーアールでは今後も、企業・自治体・教育機関・各種団体に向けて、インターナルコミュニケーションや行動変容をテーマとした研修プログラムを提供し、組織課題に応じたコミュニケーション支援を行ってまいります。

広報×ナッジ研修: https://ozma.co.jp/news/detail/106


この記事についてのFAQ

Q1. 関西電力労働組合が実施した「広報×ナッジ」研修とはどのような内容ですか?

A1. 関西電力労働組合が実施した本研修は、インターナルコミュニケーションと行動経済学「ナッジ」を組み合わせ、組合員の理解・共感・参加を促す広報手法を学ぶ2日間のプログラムです。受講者20名が講義と演習を通じて実践的な広報改善に取り組みました。

Q2. 研修には誰が参加しましたか?

A2. 関西電力労働組合の将来を担う幹部候補20名が参加しました。2日間にわたりディスカッションや演習を中心とした研修を受講しました。

Q3. 研修の満足度はどうでしたか?

A3. 研修後アンケートでは受講者20名全員が「満足」または「非常に満足」と回答しました。また全員が「今後の活動で活用できる」と回答しています。

Q4. どのようなテーマが特に印象に残りましたか?

A4. アンケートでは「ナッジ理論の基礎」を印象に残った内容として挙げる回答が最も多く、行動変容を促すコミュニケーションへの関心の高さがうかがえました。

Q5. オズマピーアールでは同様の研修を実施できますか?

A5. オズマピーアールでは、インターナルコミュニケーション、広報基礎、行動経済学・ナッジ、危機管理広報などをテーマに、企業・自治体・団体向けのオーダーメイド研修を提供しています。今回のようなワークショップ型研修にも対応可能です。

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