浜永 裕也
統合ビジネスデザインチーム チームリーダー
YUYA
HAMANAGA
2008年にオズマピーアール入社。自動車メーカーや外資系スポーツブランド、飲料、消費財、商業施設、外食チェーンブランド、官公庁・自治体まで、幅広い業種のマーケティングPRに関する広報戦略立案、ディレクション業務に従事。また、コーポレートブランドの価値向上や新たな価値創造に関するPRプランニングにおいても豊富な実績を持つ。
専門・活動テーマ
PRクリエイティブ、マーケティングPR、戦略企業広報、シンボリックアクション、日用品・消費財、BtoB企業
― PRとは
PRの本質は「合意形成」
私にとってPRの本質は「合意形成」であり、同時にPRの醍醐味でもあると思っています。
その理由は、いくら素晴らしい戦略やアイデアを思いついて、理想のPR活動やゴールを描いても、それらを実現していくためにはクライアントの社内や経営陣にPRの重要性を理解してもらい、社会も含めたあらゆるステークホルダーとの合意形成がないと実現しない、ということをこれまでも多くの案件で経験してきたからです。
また、PR活動のコミュニケーションターゲットであるメディアや生活者の方に共感を得られない内容だと、記事にならないし興味も持たれない、そうなると社会で認知されたり世の中で話題になったりしない、企業やブランドの価値が向上しないといった悪循環に陥ってしまうからです。
そうならないためにも、クライアントやパートナー企業・団体に企画の趣旨を説明して理解・賛同を得る段階でのコミュニケーションでは、相手の価値観やこだわりのポイントを理解・共感を示して認めつつ、こちらの本音や価値観もお伝えしながら、どこに双方にとって満足できる合致点があるのかを探って調整していくことに、いつも本当に心を砕いています。これまで取材NGだったお店や人が、常にホスピタリティ精神を持って真摯に対応していたことで初めて取材に応じてくれたり、独自の技術力やネットワークを持つ企業・団体に何度も足しげく通って企画の趣旨を熱心に説明したことで、最終的には趣旨に賛同・協力いただいて実現不可能と思われた企画を実現できたり。合意形成はPRにおける永遠の取り組み課題でもあり、成し得た時の達成感や喜びは何事にも代えがたいものがあります。
― 専門領域でのPRのポイント、努めていること
「目標とする未来=“ありたい姿”」からのバックキャスト思考
マーケティングPR・企業広報のどちらにおいても、担当する際は「バックキャスト思考」と「期待を超える成果」を一貫して意識して取り組んでいます。
多くの企業の広報担当者は、プレスリリース作成や配信、メディア問い合わせや取材の対応といった日々の業務やタスク、課せられたミッションに追われてしまい、それらの“現状”を基点に物事を考えたり戦略を立てててしまうと、本来の目的からずれた活動をしてしまったり、成果が予測できる範囲に限定されたりして、PR対象となる企業やブランドの価値・本質が曖昧になってくるリスクがあります。「目標とする未来=“ありたい姿”」から逆算してステークホルダーとのコミュニケーション戦略を設計し、クライアントも気づけていないコミュニケーション課題の本質を見極め、課題解決のためのPRコンテンツ開発~情報発信をしていく。プランニング段階で戦略を立てたりアイデアを出す際や、PR施策の実行で判断が難しい場面では、こうしたバックキャスト思考で常に最善・最適な解を出せるようにし、これからも期待を超える成果にこだわっていきたいと思います。
― 目指す未来・目標
「経営にインパクトを与えるPR」の実現
単にメディア露出を狙うだけでなく、PRでマーケティングや組織経営・事業戦略にまで影響が与えられるようになれば、真の意味でPRの力で企業を新たなステージに押し上げたり、ブランドの価値創造・価値向上を実現できたと言えると思っています。
そのためには、あらゆるジャンルの業界のビジネス構造や市場の特性を理解し、経営層や事業のTOPに対してPR視点でビジネスの話が対等にできるようになる必要があると思うので、日々のPRスキル研鑽に加えて、事業計画書や財務諸表を読み解けるようになったり、時間を見つけて多くの社長と会って刺激を得たり、共創できる外部パートナーやコミュニティリーダーとのネットワークを構築・拡大したりしながら、PRパーソンが経営の参謀になれる日を夢見て頑張っています。
― 座右の銘・好きなフレーズ・格言
「量は質を凌駕する」
社会人1年目の時に先輩トレーナーから言われた言葉です。
「人は新たなことにチャレンジする時、誰でも最初から完璧にはできないし、高効率や高品質な対応はできない。だけど、人一倍努力して同じことを何度も繰り返して取り組んで経験していくうちに、やがて圧倒的な量が自信につながり、しいては己や仕事の質を高める」と解釈しています。
どちらかというと自分は器用なほうではないので、これまでも多くの失敗と挫折を繰り返しながらも、とにかくたくさんのインプットとアウトプットをして人の何倍も思考~アクションすることを意識してきました。量をこなすことで見えてくる(気付ける)部分もあり、まったくのPR未経験でこの業界に飛び込んできた当時から、今もこの言葉を信じて日々取り組んでいます。
PROFILE 経歴・プロフィール
新卒で大手求人広告代理店に営業職として3年勤務後、2008年にオズマピーアール入社。
これまで10年以上にわたって、自動車メーカーや外資系スポーツブランド、飲料、消費財、商業施設、外食チェーンブランド、官公庁・自治体まで、幅広い業種のマーケティングPRに関する広報戦略立案、ディレクション業務に従事。
BtoB/BtoC問わず、商品・サービスのローンチ時における話題化PRやブランディング、PR視点を軸にしたマーケティング領域における統合コミュニケーション戦略立案を得意とする。
また、企業理念や経営・事業戦略、企業の社会的存在意義(パーパス)に基づいたコーポレートブランディングに関するコミュニケーションコンサルティングや広報戦略立案、PR視点を軸にしたシンボリックアクションの企画~実行など、コーポレートブランドの価値向上や新たな価値創造に関するPRプランニングにおいても豊富な実績を持つ。
WORKS 活動実績・受賞歴
首都圏を中心とした数々の大規模再開発プロジェクトや複合施設、ブランド旗艦店の開業・経常PR案件を担当。また、IT企業のIPOや外食企業の再上場に向けたコーポレートコミュニケーション活動の戦略立案から実行までをサポート。そのほか報道関係者向けの発表会や内覧会、芸能・スポーツイベント、プレスツアー、体験取材会から大規模なカンファレンスやサミット、国際博覧会まで、広報統括としてこれまでに100件を超えるPRイベントを担当。
書籍関連
- 「博報堂コンサルティングが作った BtoBマーケティング施策ガイド 2021年版」PRパート制作協力
- 「博報堂コンサルティングが作った BtoBマーケティング施策ガイド」PRパート制作協力(PRの専門家として対談形式で登場)