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【開催レポート】 第4回SDGsコミュニケーションサロン 廃材からブランドを創る! アップサイクルを成功させる3つのポイント ~瀬戸内造船家具の事例から~

2021.09.27広報担当

 


【開催レポート】 第4回SDGsコミュニケーションサロン

廃材からブランドを創る! アップサイクルを成功させる3つのポイント

~瀬戸内造船家具の事例から~


 

 “SDGsコミュニケーション”の在り方を共に考え、刺激しあい、発展しあうことを目指して様々な人・情報が交流するコミュニティ 「SDGsコミュニケーションサロン」。4回目のセミナーは、「瀬戸内造船家具」プロデューサー・一ノ瀬寿人(弊社所属)が浅川造船株式会社 村上賢司様をゲストにお迎えし、オンラインにて開催しました(2021年9月8日)。

  今回ご紹介の「瀬戸内造船家具プロジェクト」は、船を建造する過程で発生する使用済み木材をそのまま家具づくりに活かすこと(アップサイクル)を通じ、持続可能な社会づくりと事業との両立、そして「未来の地球環境」を守りながら循環型社会への貢献を目指す取り組みです。どのようにして“廃材”に新しい命が吹き込まれていったのか、またアップサイクルによるブランド創りにおいて外せない3つのポイントとは何か。愛媛県の地場産業を起点とした家具ブランド「瀬戸内造船家具」の全貌に迫るセミナーとなりました。

 

【PROFILE】

浅川造船株式会社 東予製造部 部長 村上賢司様

法政大学卒業後、『週刊女性』編集部の芸能班で編集・記者を3年従事したのち、政治・経済・芸能・スポーツを中心に新聞、雑誌、広告、PRなど幅広くマスコミ業に携わる。

2011年に家業である浅川造船に入社。新規に『瀬戸内造船家具』プロジェクトを立ち上げるなど、マスコミ業界で培った視点で造船業に関わっている。現在、東予製造部部長。

 

 

 

「瀬戸内造船家具」プロデューサー(オズマピーアール エキスパート) 一ノ瀬寿人

危機管理コンサルティング会社で有事のリカバリコミュニケーションに従事したのち、オズマピーアールに入社。

以来、主にIT企業の広報部門立上げ・業務改善を担当しながら、オウンドメディア、インターネットライブ配信、コンテンツ企画などに従事。

『マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング(宝島社)』や『マンガでわかる!孫正義式超高速PDCA(宝島社)』等のシナリオも手掛ける。

 

 

 ケミカルタンカーを中心とする多数の建造実績と国内外からの高い評価を誇る浅川造船株式会社は、CO2排出量の削減はもちろん、環境保護のための省エネ技術で特許を取得するなど、30年以上にわたり「環境に優しい船の建造」に取り組んできた企業です。同社の村上様からまずは会社概要のご説明とあわせ、現在の造船業界におけるSDGsテーマを整理いただきました。

 浅川造船の数々の取り組みの中でも着手が難しかったのが、船一隻を建造するために約1万本が必要とされる「足場板」。足場板とは文字通り建造中の船の足場となる木材のことで、ほとんどがアルミの板と置換できるとはいえ、曲線部が多い船の建造には、切断可能な木製の足場板は欠かせないものとなります。これまでは最終的に”ゴミ“として処理せざるを得なかった木材を用いて、地域や社会に貢献できないだろうか。さらには、自社のPRにもつなげられないだろうか。足場板は、家具にならないだろうか……。村上様はそんな思いから、弊社一ノ瀬に声を掛けました。

 村上様のご相談を受けた一ノ瀬は、「本業を通じてSDGs達成を目指すこと」の重要性を説き、“SDGsのためにSDGs的なこと”に取り組んでも結局は長続きしないことから、「浅川造船自身がプロジェクトの担い手となり、愛媛県の地場産業である造船業の現場から家具ブランドを立ち上げること」をご提案しました。地元の廃材を、地元の職人が家具にして販売するスキームの一員となればこそ、自社のプレゼンス向上につながるというPR視点からの判断からでした。

 それから半年。愛媛県で建設会社とセレクトショップ(ConTenna)を営む真聖建設に趣旨の賛同をいただき、またご協力を得て、「廃材を供給する浅川造船」「志を同じくする、家具を製造する真聖建設」「ブランドのプロデュースと運営を担当するオズマピーアール」という、互いの得意領域を尊重しあえる、事業としてサスティナブルである体制が整ったのです。

 一ノ瀬が成功するためのポイントとして挙げたのは、①やりたいことを考える②実現するための仕組みを考える③無理なく続けられそうな体制を整える。やりたいこと/語れることを明文化し、仲間を増やし、利益配分を含めた「仕組み」と「体制」を形にしていくこと。言い換えれば、成功の秘訣は「やりたいこと」に「ストーリー」を掛け合わせ、本業の一部として実現に向け力を尽くしたら、“結果的に”「瀬戸内造船家具」がSDGsの文脈で外から語られるようになったという“流れそのもの”です。

 初年度はメディアからの取材が、最近では「一緒に取り組みたい」というオファーが増加している「瀬戸内造船家具」。セミナーでの質疑応答も熱気が籠る、細部にわたるものとなりました。最後は一ノ瀬の「アップサイクルでの協業を考えているかた、家具が欲しい!というかたはご連絡ください」という呼びかけとなり、改めて現在進行形のプロジェクトだということを印象づけました。

 「世の中に新しい『問い』をたてることで、未来をより良い方向に導く」をミッションに、オズマピーアールグループが運営する「SDGsコミュニケーションサロン」。専門家によるセミナー・勉強会をはじめ、外部ブレーン・会員同士の交流会、SDGsコミュニケーションに関する調査・情報発信などの活動を予定しております。直接の担当者さまはもちろん、広報・広告宣伝・マーケティングなど、”SDGsコミュニケーション“に興味や関心のある方々には、ぜひご参加いただきたいと思っております。

 

 


関連リンク

瀬戸内のいいものお取り寄せ通販サイト「島と暮らす」 https://www.shima-life.jp/

「瀬戸内造船家具プロジェクト」第12回週刊愛媛経済レポート賞の「エコロジー賞」受賞!

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